透析中に運動をしても大丈夫?
皆さん、普段から習慣的に運動していますか?
「していないなぁ。。」と思った方は是非、最後まで読んでみて下さい。
透析治療は週に3回、約4時間程度。寝ている時間(臥床時間)が透析をしていない人に比較し延長します。その影響で、透析患者さんは同年代の透析をしていない人に比較し、歩数が1日あたり約3000歩、少ない事が明らかになっています。
1週間、1か月と数えると、、1年でその数なんと。。。1008000歩になります。高齢男性の平均歩幅は約60㎝程度と言われているので、距離にすると・・約604km歩行距離を制限されていることになります。
「透析中に運動をしても大丈夫?」
「そもそも透析に影響しては本末転倒じゃないか!」
そんな声も聞こえてきそうですが、管理した状態での透析中運動療法は安全です。透析中はリハビリ専門スタッフが個別に監視下運動療法を実施します。
運動強度はスポーツのような高負荷運動ではなく、ストレッチや自身の体重を利用した軽負荷筋力強化訓練がメインです。透析中運動療法の効果として透析中の軽負荷運動は透析効率改善にも繋がる事が報告されています。どうでしょうか?少し運動に気持ちが向いてきましたか?
「既往があっても大丈夫?」
「動かすと痛いところがあるけど大丈夫?」
「既往による運動機能障害や痛みのある部位があって生活でも困ることがある。」
という方も少なくないと思います。
リハビリはそういった方が動作改善目的に運動することを手伝う分野です。透析中運動療法は適応にならない方もいらっしゃいますが、問題解決のお手伝いは出来ることがあるかもしれません。まずはリハビリスタッフまでご相談下さい。